このガイドでは、特許料等の減免制度を利用できる出願人の管理方法と、出願審査請求書・特許料納付書の作成に使えるレターテンプレートの設定方法を説明します。
減免管理でできること
減免対象の出願人を出願人マスタの「減免F」または案件の「出願人種別」で登録しておくと、減免対象の場合にだけ【手数料に関する特記事項】や【特許料等に関する特記事項】、減免後の印紙代をレターに差込めます。
▼出願審査請求書の出力例

減免対象の出願人を登録する
減免対象の出願人は、次の2つの方法で登録できます。運用に合わせてどちらか、または両方をご利用ください。
出願人マスタに「減免F」を設定する
出願人マスタに設定するため、その出願人のすべての案件に共通で適用されます。
- 「メニューバー>設定>マスタ一覧」から「出願人」マスタを開きます。
- 検索条件の「名前/名称」欄に出願人名の一部を入力し、プルダウンから選択して「検索」ボタンをクリックします。

- 「ID」列の数値の右にあるフォルダアイコンをクリックし、出願人マスタの設定画面を開きます。

- 「編集」ボタンをクリックし、画面の中央より少し下にある「減免F」にチェックを入れて、「更新」ボタンをクリックします。

- 案件の出願人欄の先頭に「(減免)」と表示され、減免対象の出願人であることが分かるようになります。

関連マニュアル
案件の出願人に「出願人種別」を設定する
出願人種別は案件の出願人ごとに設定します。
1名の出願人に複数の出願人種別を設定できるため、「請求先」などの役割と「減免中小企業(会社)」などの属性を組み合わせて登録できます。
- 「メニューバー>設定>マスタ一覧」の「出願人種別」マスタに、減免の区分(例:減免中小企業(会社))を追加します。
- 案件の出願人テーブルで、該当する出願人に追加した出願人種別を設定します。

関連マニュアル
2つの登録方法の違い
| 出願人マスタの「減免F」 | 案件の「出願人種別」 | |
|---|---|---|
| 設定する場所 | 出願人マスタ | 案件の出願人テーブル |
| 適用範囲 | その出願人のすべての案件 | 設定した案件のみ |
| 案件画面での表示 | 出願人欄の先頭に「(減免)」 | 出願人種別として表示 |
| テンプレートの条件 | ${出願人減免F} ${減免出願人存在F} | ${出願人種別} |
| 特記事項の文言 | 出願人マスタの「備考・その他」欄から差込む | テンプレートに直接記載する |
| 向いている運用 | 出願人ごとに減免の区分が決まっている | 案件ごとに減免の有無や区分を管理したい |
特記事項の文言を出願人マスタに登録する
「減免F」で管理する場合は、出願人マスタの下部にある「備考・その他」欄に、提出書類に記載する特記事項の文言を登録します。
出願人の業種と減免率を確認し、特許庁の出願審査請求書・特許料納付書における【手数料に関する特記事項】欄・【特許料等に関する特記事項】欄の具体的な書き方を参照して入力します。
審査請求・特許料納付・年金納付の3パターンを、それぞれ「ターゲット(文言)」の形式で記載します。カッコ内の文言がレターにそのまま差込まれるため、提出書類と同じ文言を入力してください。
▼記載例(業種:ソフトウェア業又は情報処理サービス業、減免率:1/2)
審査請求(【手数料に関する特記事項】特許法施行令第10条第1号ヘに掲げる者に該当する請求人である。減免申請書の提出を省略する。)
特許料納付(【特許料等に関する特記事項】 特許法施行令第10条第1号ヘに掲げる者に該当する特許出願人である。減免申請書の提出を省略する。)
年金納付(【特許料等に関する特記事項】 特許法施行令第10条第1号ヘに掲げる者に該当する特許権者である。減免申請書の提出を省略する。)
カッコは必ず半角で入力してください。全角カッコで登録すると、レターに差込まれません。
関連マニュアル
レターテンプレートに差込む
差込項目と差込オプションを組み合わせて、Wordのレターテンプレートに記載します。使用できる差込項目は「メニューバー>設定>差込項目」から確認できます。
減免後の印紙代を差込む(印紙代減免オプション)
印紙代の差込項目に減免割合を付けると、案件に登録された請求項数などから計算した印紙代の1/2・1/3・1/4の金額を差込めます。減免割合は分数で指定します。
${審査請求印紙代,1/2}
${特許庁ISR審査請求印紙代,1/2}
${外国庁ISR審査請求印紙代,1/2}
${登録料印紙代,1/2}
${次回年金印紙代,1/3}
特記事項を差込む(extractオプション)
差込項目のテキストから、「ターゲット(文言)」のカッコ内の文言だけを抽出して差込みます。該当するターゲットがない場合は空欄になります。
出願人マスタの「備考・その他」欄から審査請求の文言を差込む場合は、次のように記載します。
${出願人備考・その他,extract(審査請求)}
減免対象の場合のみ差込む(IFオプション)
IFオプションを使うと、条件に当てはまる場合だけ、囲んだ内容を差込めます。
「減免F」で管理する場合
出願人の減免Fにチェックがある場合に、出願人マスタに登録した特記事項を差込みます。
${IF3::出願人減免F=1}
${出願人備考・その他,extract(審査請求)}
${/IF3::出願人減免F=1}
案件の出願人に減免Fの出願人が1名でもいるかで判定する場合は、${減免出願人存在F}(いる場合は1、いない場合は0)を条件にします。
「出願人種別」で管理する場合
案件内の出願人のうち1名でも該当する場合に差込むには、テンプレートに次の4行を記載します。
${IF1::出願人種別,all=減免中小企業(会社)}
【手数料に関する特記事項】
特許法施行令第10条第1号ヘに掲げる者に該当する請求人である。減免申請書の提出を省略する。
${/IF1::出願人種別,all=減免中小企業(会社)}
- all=を付けると、案件内のすべての出願人の出願人種別が判定対象になります。該当する出願人が1名でもいれば、2行目と3行目が差込まれます。
- 出願人種別の名称は、マスタに登録した名称と同じ表記で記載してください。
関連マニュアル
レターテンプレートのひな型
出願審査請求書のひな型を2種類ご用意しています。どちらも「減免F」で判定するテンプレートです。減免対象の場合は【納付金額】に1/2と1/3の金額が両方差込まれるので、該当しないほうを削除してご利用ください。
| テンプレート | 対象 |
|---|---|
| 出願審査請求書_特許庁宛_f_シンプルver | 通常の出願の審査請求 |
| 出願審査請求書_特許庁宛_f | 通常の出願に加え、「特許庁が国際調査報告を作成した国際特許出願」「特許庁以外が国際調査報告を作成した国際特許出願」の審査請求(IFオプションで1つのテンプレートにまとめたもの) |
関連マニュアル
請求書で減免後の印紙代を扱う
仮明細の作成時に「印紙代」ボタンを使うと、印紙代計算ツールで減免率(1/2・1/3・1/4)を指定して金額を確認し、請求費目の単価に反映できます。「印紙代」ボタンは、案件の「請求書>仮明細」タブと、仮明細作成画面の「請求費目」テーブル(費目分類が「庁費用」の場合)に表示されます。
共同出願で出願人ごとに減免率が異なる場合は、負担率を反映する仮明細と反映しない仮明細を分けて作成し、合算請求書にまとめます(下記Q&A参照)。
関連マニュアル
注意事項
- 出願人マスタの「備考・その他」欄の「ターゲット(文言)」のカッコは、必ず半角で入力してください。全角カッコでは差込まれません。
- 出願人ごとの減免率を自動で判定して書類に反映する機能はありません。減免率は差込項目(例:${審査請求印紙代,1/2})で指定してください。
- IFオプションの条件に記載する出願人種別の名称は、マスタに登録した名称と同じ表記にしてください。
